エピック編集部、あやかんです!
内定者の就活方法を知ることが出来る企画「内定者のリアル」
突然ですが、皆さんは
将来に向けて、キャリアビジョンを描きながら就活していますか?
明確なビジョンがあるからこそ、現在の位置と比較して落ち込んだりすることもあるかもしれません。
そこで今回は、キャリアビジョンを描きながら就活をされ、見事、ソニーに内定された甲林さん(20卒)にインタビューしました。
明確なビジョンがある方も、まだ不明確な方も、自身の就活軸を今一度考えるチャンス!ぜひ、ご一読下さい。
大学選びから就活は始まっていた?!
あやかん
就活はいつ頃から始められましたか?
甲林さん
あんまりわからないです。
甲林さん
高校の時からOB訪問みたいなことをしてて、いろんな会社の人と話しながら今の大学を決めたので、今思うと高校2年生からなのかなと。
あやかん
将来何するかっていう目線を高校生のときから持っていたってことですか?
甲林さん
そうですね。父の知り合いとかから仕事について話聞く機会があり、キャリアを描いた上で大学は選びたいなと思っていたんで、どういう職業に就きたいかなというのはずっと考えてました。
あやかん
なるほど、大学選びも就活のようなものだったんですね。
あやかん
20卒の就活として始めたのはいつ頃ですか?
甲林さん
3年の5月ですね。6月のエントリー前に自己分析を始めて、エントリーが始まったらES添削をしてもらってという感じです。
あやかん
ちなみにサマーインターンは何社くらい受けていましたか?
甲林さん
全然受けていないです。授業で取り組んでたプロジェクトが鬼のような忙しさだったので、5社くらいですね。漠然とメーカーに行きたいなと思っていたので家具・住宅・食品など色々視野を広げながらみていました。
あやかん
その後はどうでしたか?
甲林さん
秋には再度自己分析をし直して、冬はインターンへ行きました。そこでソニーと巡り合ったのが大きかったですね。
あやかん
選社軸ってありましたか?
甲林さん
大学で学んだデザイン・経営・工学を活かしたいという思い一筋で色んなところを見ていました。どこで活かせるかを考えたときに、生活に近い商材を扱っているところ、且つ自分のスキルを活かせる職に就けるかということを大切にしていました。
あやかん
他にはありますか?
甲林さん
日本企業であること、自分のあこがれている職に3~7年以内に就けることも重視していました。
あやかん
あえて3~7年というのはなにか理由があるんですか?
甲林さん
会社ごとの、やりたい入りたい度合によっても左右されるんですけど、でも長くて7年かなというのがありましたね。
あやかん
20代のうちには憧れる職に就きたいということですね。
甲林さん
そういう風に考えていましたね。
人事の目線に立てば怖くない!GD必勝法
あやかん
高校生の時からOB訪問ってことでしたけど、本格的に就活を始めてからも結構人に会ったりしてたんですか?
甲林さん
はい、キャリア支援をしている会社の方と話したり、説明会とかも積極的に質問にいってましたね。部長クラスの方とかと話をすることもありました。
あやかん
そこで得たものってどんなものがありますか?
甲林さん
GDとか面接における人事の目線を聞けたのは大きいと思います。
あやかん
それは強いですね。GDとか苦労しなかったですか?
甲林さん
GDは落ちたことないです。
甲林さん
僕、大学の授業で週4,5回は必ずグループワークをしてたんで、それが功を奏しましたね。
あやかん
1年生のときから週4.5回ってもうプロですね...ご教授をお願いします!
甲林さん
GDっていろんな種類がありますけど、まず採用の面接官が少ないGDについて話しますね。
甲林さん
例えば1つのテーブルに対して1人かそれ以下の場合です。採用側の視点としてはいい人を探すんじゃなくてダメな人を落とすっていう作業になるんです。
あやかん
よく面接官が歩き回ってるやつですね!
甲林さん
そうです。1次面接の場でGDする会社は結構そういうのが多いですね。全員を見切るっていうのがどうしても難しいので、ダメな人を落とす作業になってしまうみたいです。
あやかん
なるほど…そんなGDではどういう風に立ち回ればいいんでしょうか?
甲林さん
笑ってうなずいて、人の話を聴くことです。そして、面接官が近づいてきたときに意見さえ出せれば特に心配する必要はないと思います。
あやかん
面接官が近づいてきた時に意見をする、タイミングを見計らいながらですね。
甲林さん
そうですね。思ったことを溜めておくのも1つのスキルだと思います。
甲林さん
一方で、1つのテーブルに2人以上の面接官がいる場合はまた立ち回りが変わってきます。
あやかん
詳しく教えてください。
甲林さん
その場合は、その人の意見や考えが会社に合ってるかということが見られていると思います。この場合のGDは新規事業を考えるというお題や、複数ある新規事業に優先順位をつけるというお題が多い印象です。
あやかん
そういう時はどう立ち回れば良いのでしょうか?
甲林さん
その会社の考えや大切にしてる価値観をしっかりインプットして自分の言葉にしておけば、話せることは自然と多くなると思います。
あやかん
甲林さんはどうやってインプットしていたんですか?
甲林さん
経営理念以外にも会社語録があったりするので、それらに目を通していました。そうすることで、「この会社はこういう価値観があるからこの事業優先順位が高いんじゃないか」という風に意見出来るようになります。
あやかん
文化を知って意見をそこにあわせにいくということですね。
甲林さん
そうですね。その会社の文化やそれまでの事業をしっかり把握していれば、まず話についていけなくなることはないと思います。
あやかん
なるほど。
就活で力を入れていたこと
あやかん
就活は1番どんなことに力を入れていましたか?
甲林さん
自己分析ですね。企業研究も業界研究も、結局は全部自己分析だと思うんです。
甲林さん
就活仲間や会社の人と話すことも自己分析ですしね。
あやかん
甲林さんは自己分析のために人と話すことが多かったんですか?
甲林さん
そうですね、個人的にあまりエネルギーを使わないですし、単純に好きだからというのもあります。
甲林さん
あとは、言語化するのが得意ではないと自覚しているので、対話してる中で自分の意見を形作るということをしていました。
あやかん
壁打ちさせてもらう感じですね。
甲林さん
そうです。たまに、相手が返してくれる言葉が自身の中でしっくり来たりすることもあったので、「その言葉を自分の言葉にする」みたいなことは意識してました。
甲林さん
対話の中での気づきや、企業の共感するところや反対するところを見つけては、ノートに書き集めていましたね。
あやかん
共感するところだけじゃなくて、反対するところも?なぜですか?
甲林さん
就活、結構共感する部分にばかり目がいきがちだと思うんですけど、実は反対する部分が重要なんです。
あやかん
どういうことですか?
甲林さん
例えば、5社説明会に行って、1社いい会社に出会いました。そこで、ラッキー!で終わらせてはダメです。
甲林さん
他4社のどこがダメだったのか、をしっかりと言語化する必要があります。裏を返せば、ダメだったところは自分の大切にしたい価値観の部分になるってことですよね。
あやかん
確かに!
甲林さん
これをしていれば興味のない会社に費やした時間も、価値のある時間に変えられるんじゃないかと思うんです。
あやかん
行きっぱなしにするのではなく、振り返りって大事なんですね。
甲林さん
そうですね。その1社以外、4社行った時間も有意義なものにするために、4社のダメな所を言語化していたらノート3冊くらい溜まっていましたね。笑
あやかん
面接はどうでしたか?
甲林さん
面接も結構得意でした。落ちたのは2,3回くらいしかないと思います。
あやかん
強いですね。 具体的な面接のコツってありますか?
甲林さん
しっかり自分の考えを持ってる人であれば、どんなことを聞かれても落ち着いて話すことはできると思います。大事なのはやっぱり自己分析です。
あやかん
逆質問はどんなことを聞いていましたか?
甲林さん
ソニーの1次面接の時は、インターンで実際に働かせてもらったあとだったので、「会社に関する質問はないです」と伝えたうえで、今日の面接の良かったところと悪かったところを1つずつ教えてくださいと聞きましたね。
あやかん
自分からフィードバックをもらいにいったんですね。
甲林さん
はい、もしその会社落ちても、貰ったフィードバックは次に活かせるところもあると思うので、積極的にしていました。
あやかん
なるほど。
甲林さん
もし、聞くことがなければ聞いてみてもいいかもしれないですね。
キャリアプランを考えるうえで気を付けること
あやかん
キャリアプランを描いて目標を見失わないようにってすごい難しい気がします。保つために意識していたこと、秘策とかってあったんですか?
甲林さん
特に意識してないですね。
あやかん
例えば、私がSHOWROOMの前田裕二さんに追いつくみたいな目標を立てたとしても、就活してるうちにだんだんと目標が下がったりして、保つのが難しい気がするんです。
甲林さん
前田さんには何歳で追いつきたいですか?
あやかん
追いつくのは30歳とかですかね。
甲林さん
ですよね。じゃあ別にファーストキャリアがそこまで高くなくてもいいのではないかと思います。将来的にやりたいことに対して段階的に進んでいく事が大切です。
あやかん
段階的にですか。
甲林さん
キャリアビジョンを数年スパンで考えて、自分がどうしていくかを長い目で見る。ファーストキャリアと離して考えることが大事だと思います。
甲林さん
自分の目標は現段階の延長線上にあるので、縦には繋がってはいても、横に並べて比べたりする必要はないと思います。
あやかん
それ重要ですね。横に比べて落ち込むってあるあるだと思うんです。
甲林さん
大きなゴールは沢山あっていいと思うんです。そのゴールに対してもっと段階的に何ができるのかを考えてみるといいと思います。
あやかん
最終的にソニーに意思決定された理由はどんなところでしたか?先ほどの軸に合うというのが大きいんでしょうか?
甲林さん
そうですね。大学で学んだデザイン・経営・工学を活かせる事、それと何よりも憧れの職に1年目から就けることも大きかったです。
あやかん
詳しく聞かせてください。
甲林さん
日本のメーカーで世界に発信したいという目標がありました。ソニーってウォークマンとかプレイステーションなど、世界的にも強いブランドを持っているので、その強いブランドを借りて世界に発信できるっていうのは魅力でしたね。
あやかん
なるほど。
甲林さん
また、創業者の盛田さんの「日本の世界企業の在り方をソニーが作る」という考え方にとても共感したというのもあります。
あやかん
自己分析して明確になった色んな軸とマッチしたのが、ソニーだったんですね。
21卒生へ
あやかん
21卒の学生へ伝えたいことはありますか?
甲林さん
就活って結構苦しいことも時にはあると思うし、一喜一憂することもあると思いますけど、自分の過去と自分の将来にこんだけ向き合える機会っていうのは就活だけかなって思います。
甲林さん
自分の過去と自分の将来に向き合う大切な時間だと思って取り組んでもらえればモチベーションにも繋がると思いますし、有意義な時間を過ごせるんじゃないかなって思います。
あやかん
就活において一番重要な部分ってなんですか?
甲林さん
まず、自分の意見を持ちましょうってことですね。
あやかん
流されないっていうことですか?
甲林さん
そうですね。会社や周囲の人の話に共感する事はいいと思います。ただ、自分に響いた部分を言語化できないと色々な会社を見てる中で考えがふらついてしまうことが多くなってしまう。
あやかん
確かに…!
甲林さん
そういう意味で、自分の意見をしっかり持てると、意思決定の軸が明確化されていきます。
あやかん
なるほど。
甲林さん
人の意見も聞くの大事ですけど、そこからまたステップ踏んで人の意見を自分の言葉にする工程が大事になってきますね。
あやかん
それもまた自己分析…!
甲林さん
そうですね。しっかり自分の意見を持つのは就活でも、これから先もきっと役立ちます。もし意見が持てないなら、説明会に行ったり人と話す中で意見を見つけてみる、というのもありだと思います。
あやかん
なるほど。貴重なお話ありがとうございます!
甲林さんのお話を聞いて
本日はソニー内定者の甲林さんにお話を伺いました。
甲林さんは、自分にぴったりの自己分析法を認識し、それをひたすら続けていたことが印象的でした。
その結果、GDにおける人事目線の意識にも繋がったということで、
読者の皆さんは今一度、自己分析法を見直してみてもいいかも!?
就活軸、キャリアに関して話したい!という方はぜひ、エピックまでご連絡ください!