エピックライターおさむです。
内定者の就活方法を知る企画「内定者のリアル」
就活生を見ると沢山インターンに通過し、内定を貰える人もいれば、逆に全く選考を通過できない人も。
選考を通過し内定を勝ち取っている人は就活市場において価値が高いと言えますよね。
そんな人達はどのような思考で戦略を立て、行動しているのでしょうか?
今回はパーソルキャリアの19卒内定者、同志社大学の遠藤(えんどう)さんを特集しました。
自分の市場価値を高めるため、様々な思考、行動をしてきた遠藤さん。
企業からオファーが殺到する人になりたいなら必見!
インターン無双をしていた就活生時代
おさむ
就活を始めたきっかけを教えてください
遠藤さん
暇だったからですね。
留学していて、同期が1つ上なので帰ってきてもみんな就活で遊ぶ人がいなかったという不純な動機です。
留学していて、同期が1つ上なので帰ってきてもみんな就活で遊ぶ人がいなかったという不純な動機です。
おさむ
インターンには何社くらい参加したんですか?
遠藤さん
トータルで30社くらい。夏だけでも15社くらいですね。
おさむ
15社となるとめっちゃ忙しそうですね。
遠藤さん
はい、夏休みはほぼ無い状態で、インターンか選考会に参加してました。
おさむ
全部で何社くらいエントリーしましたか?
遠藤さん
おそらく40社くらいですね。
おさむ
かなり多いですね。
遠藤さん
就活はゲームだと思うんです。
ゲームのルールを理解して、ルールに則って、戦略的に行動できるかが大事で、その上でまず数を追いかけましたね。
ゲームのルールを理解して、ルールに則って、戦略的に行動できるかが大事で、その上でまず数を追いかけましたね。
おさむ
その時、選社軸は何かありましたか。
遠藤さん
なかったです。イケてると言われている企業を片っ端から受けました。メガベンチャー、大手、外資関係なく行きましたね。
おさむ
具体的にどんな会社のインターンに参加しましたか?
遠藤さん
ベンチャーだと、GAテクノロジーとか、マクロミル、ネクストビート、ワークスアプリケーションズ。大手だと第一生命、NTT西日本、大和総研などですね。外資だと日本ロレアルなどいくつか受けました。
おさむ
秋以降はどのような動きをしましたか?
遠藤さん
秋はインターン行くのやめました。
インターンに行くこと自体が目的になって、道場破りの様になっていたので。今後の自分を考えて、スキル面よりマインド面に時間を置きましたね。
インターンに行くこと自体が目的になって、道場破りの様になっていたので。今後の自分を考えて、スキル面よりマインド面に時間を置きましたね。
おさむ
その後の動きを教えてください。
遠藤さん
冬はベンチャーの本選考を20社くらい受け始めました。
その後、大手の人材系、マーケティング系を受けて、6月にパーソルキャリアへの内定承諾しました。
その後、大手の人材系、マーケティング系を受けて、6月にパーソルキャリアへの内定承諾しました。
市場価値考えた勝つための戦略
おさむ
事前のアンケートで、市場価値を高めることを意識しているとのことでしたが、何か理由はあるんですか?
遠藤さん
自分の仕事、働く場所、人生を自分決めて歩んで行きたかったからです。父親が9年間単身赴任で、自分はもっと家族との時間やプライベートも大事にしたくて。
おさむ
市場価値を高めるのにはどんな事が必要だと思いますか?
遠藤さん
「専門性」「マネジメント能力」「事業開発力」の3つですね。
転職サイトに3つくらい登録して、市場で求められている条件を調べて気づきました。これを持つと会社に対しても交渉力を持つことが出来ると考えてます。
転職サイトに3つくらい登録して、市場で求められている条件を調べて気づきました。これを持つと会社に対しても交渉力を持つことが出来ると考えてます。
おさむ
ちなみに、専門的なスキルだとどのようなものがいいんでしょうか?
遠藤さん
市場価値は需給のバランスで決まるので、市場の需要が大きいものを探すべきですね。
例としては、マーケティング系や人材系です。基本的にマーケティング部や人事部はどの会社にもあるし、営業×人事や営業×マーケというテーマを持てて一石二鳥ですよね。
例としては、マーケティング系や人材系です。基本的にマーケティング部や人事部はどの会社にもあるし、営業×人事や営業×マーケというテーマを持てて一石二鳥ですよね。
おさむ
それを踏まえ、就活を上手く運ぶために、どのようなことを考えてましたか?
遠藤さん
どういう立ち位置をとれば、新卒市場で有利になるかを考えてましたね。
競合が少ない、且つ自分のパフォーマンスが一番最大化される場所を意識して探していました。
競合が少ない、且つ自分のパフォーマンスが一番最大化される場所を意識して探していました。
おさむ
周りとは違う領域で戦うってことですか?
遠藤さん
そうですね。「ほかの人が戦っていないところ」と「自分の強いところ」で戦うのを意識してましたね。
ニッチ&ストロングポイントで勝負!逆張り就活
おさむ
具体的にどんなことをしてたんですか?
遠藤さん
例えば面接だと、みんなガクチカを頑張って作り込むんですが、僕は、自己紹介や逆質問を頑張って考えてましたね。
おさむ
あえてその2つを頑張ったのはなぜですか?
遠藤さん
ガクチカってレッドオーシャンなんです。
すごい経験している人は全国たくさんいて、その中で、1番になるのは絶対無理なんですよ。だから、自己紹介と逆質問で1番をとることで、面接官の印象に残る考えましたね。
すごい経験している人は全国たくさんいて、その中で、1番になるのは絶対無理なんですよ。だから、自己紹介と逆質問で1番をとることで、面接官の印象に残る考えましたね。
おさむ
ちなみに、どんな自己紹介をしていましたか?
遠藤さん
「1年前はメキシコでバックパッカーしてました。1年間カナダでの経験があったので平和ボケした日本人とは違うぞと、思っていたんですけど初日に財布盗まれました、宜しくお願いします」とか、「僕、身長170センチ、体重55キロで、BMI指数が衰弱時のマイケルジャクソンと一緒ですが、中高皆勤賞なんで健康には自信あります。宜しくお願いします」と言っていました。
おさむ
引きのある自己紹介ですね。
遠藤さん
自己紹介が上手くいくと主導権を握れるので、面接でも自分のペースで、逆に面接官を動かすことも出来ます。そうすると自分の好きな話をしたり、アピールに繋がりやすくなりますね。
おさむ
こういう自己紹介はどんなことを意識してましたか?
遠藤さん
自己紹介は基本的に相手を笑わせる事を意識していましたね。
留学時代に大人に対してを定期的にプレゼンをしてたんですが、最初は学生のプレゼンに興味を持ってもらえなくて。そこで、オープニングに毎回ギャグをしてみたら、興味を持ってもらえたことがキッカケですね。
留学時代に大人に対してを定期的にプレゼンをしてたんですが、最初は学生のプレゼンに興味を持ってもらえなくて。そこで、オープニングに毎回ギャグをしてみたら、興味を持ってもらえたことがキッカケですね。
おさむ
逆質問ではどのようなことをしてましたか?
遠藤さん
ニュースの話をして「このニュースは御社のビジネスではこうなりますよね。」とか。50人くらいにアンケートとって、その結果の紙を出して「マーケティングに活かすならこうなります。どう思いますか?」みたいな質問から、自分が考えた事業プランを発表、その会社の改善点を言いました。
おさむ
結構攻めますね(笑)
遠藤さん
会社はファンが欲しいのではなく、会社を良くしてくれる人が欲しいのでその視点を持っている事を出しました。
ただ、クソ生意気な事を言っていたので、最後はちゃんと面接官の名前を覚えておいて「〇〇さんありがとうございました。」と言って帰る事をしていましたね。
ただ、クソ生意気な事を言っていたので、最後はちゃんと面接官の名前を覚えておいて「〇〇さんありがとうございました。」と言って帰る事をしていましたね。
おさむ
バランスを取るみたいな。
遠藤さん
はい。結局、人はロジックじゃなくて感情で動くので。
「優秀だけど生意気」という印象を残したまま帰るのは面接で良くないですよね。なので、最後に何か取り返すものを考えた時に挨拶に行きつきました。
「優秀だけど生意気」という印象を残したまま帰るのは面接で良くないですよね。なので、最後に何か取り返すものを考えた時に挨拶に行きつきました。
おさむ
逆質問でビジネスアイデアを伝えるって就活生がマネするのは難しいと思うのですが・・・
遠藤さん
事業の提案をというのはあくまで僕の場合で「自分な得意なこと」を逆質問にするのが肝ですね。
ただ、社会人からすればゴミみたいなアイデアしか出せていない。でも、やる人が少ないので、就活生がそれをする事に価値があります。
ただ、社会人からすればゴミみたいなアイデアしか出せていない。でも、やる人が少ないので、就活生がそれをする事に価値があります。
おさむ
他に逆質問でおすすめの質問ってありますか?
遠藤さん
ココロの若さをはかる質問ですね。
何歳になってもワクワクする夢を持った人と働きたいので「入社時の目標を教えてくだい」その後「今の目標を教えてください」と聞いていました。
何歳になってもワクワクする夢を持った人と働きたいので「入社時の目標を教えてくだい」その後「今の目標を教えてください」と聞いていました。
おさむ
そこで何を見てたんですか?
遠藤さん
目標がどのように変化してるかですね。
年を追うごとに夢が小さくなったら悲しいですよね。いつまでも夢を見続けさせてくれる会社なのか判断していました
年を追うごとに夢が小さくなったら悲しいですよね。いつまでも夢を見続けさせてくれる会社なのか判断していました
おさむ
がつがつ聞きますね。
遠藤さん
ほんまに欲しい情報を得ることが大切なので。
合説などで場を繋ぐための質問をする人がよくいるんですけど、質問もアピールの場ですし、どういう情報をどうやったら聞き出せるのか。というのを工夫して考えるのが重要です。
合説などで場を繋ぐための質問をする人がよくいるんですけど、質問もアピールの場ですし、どういう情報をどうやったら聞き出せるのか。というのを工夫して考えるのが重要です。
おさむ
ほかにどんな逆張りの戦略をしてましたか?
遠藤さん
1回もリクルートスーツを着なかったです。
髪型もずっとこんな感じでした。
髪型もずっとこんな感じでした。
おさむ
どんな服装で行ってたんですか?
遠藤さん
茶色や青いスーツでピンクのネクタイつけたり、チーフやアクセサリーつけていきましたね。
おさむ
デメリットもありそうですが、あえて狙いに行ったんですか?
遠藤さん
そうですね。僕は多様性を認める会社に行きたくて。それで落とすような会社はそもそも自分に合っていないと分かるので。
おさむ
自分に向いているかどうかのジャッジがめっちゃ厳しいですね。
遠藤さん
そこはすごく重要視していましたね。なので、選考途中で会社に対してお祈りメール送ることも多かったです。
選考通過メールが来ても、「こちらで考えさせていただきました結果、見送らせていただきます。御社のますますの繁栄をお祈りいたします。」と返していました。
選考通過メールが来ても、「こちらで考えさせていただきました結果、見送らせていただきます。御社のますますの繁栄をお祈りいたします。」と返していました。
おさむ
受かっても違うと感じたら断ると。
遠藤さん
面接や選考って対等な立場で相互評価しているはずなんです。
落ちた場合はもちろん反省しますが、自分も相手を評価する立場にいると思いながらアクションするのが大事だと考えてます。
落ちた場合はもちろん反省しますが、自分も相手を評価する立場にいると思いながらアクションするのが大事だと考えてます。
2つの自己分析手法で負けナシ就活を
おさむ
就活で1番、何に力を入れましたか?
遠藤さん
自己分析ですね。
「帰納法的な自己分析」と「演繹法的な自己分析」の2つをしていました。
「帰納法的な自己分析」と「演繹法的な自己分析」の2つをしていました。
おさむ
具体的に教えてください。
遠藤さん
「帰納法的な自己分析」は自分の軸を作るとき、過去の経験にある共通点から自分の経験を超えて好きなものを探す方法です。
おさむ
例えば?
遠藤さん
食べ物を例にすると、パフェが好き、チョコが好き、シュークリームが好きなので、甘いものが好きという共通点があることを見つける思考法です。
その要素から食べたことないチーズケーキも好きかもしれないと仮説ができますよね。
その要素から食べたことないチーズケーキも好きかもしれないと仮説ができますよね。
おさむ
逆に「演繹法的な自己分析」とは?
遠藤さん
「なんとなく」に理由付けをする方法ですね。
おさむ
難しいですね。
遠藤さん
これも例を出すと、「なんとなく甘いものが好き」という場合にその理由を自分の中で探す思考法です。チョコとかパフェが好きだった、だから甘いものが好きなんです。的な。
おさむ
自己分析をしている中で意識していたことはありますか?
遠藤さん
どういう情報が欲しくて自己分析するのかというゴールを設定する事です。
自己分析って終わりがないので、就活とは関係ないレベルまで考えてしまうんです(笑)それこそなぜ生きるのか?みたいな哲学的なところまで考えてしまったり。就活ではそこまでいらないので、自分のゴールを設定するのが大切かと。
自己分析って終わりがないので、就活とは関係ないレベルまで考えてしまうんです(笑)それこそなぜ生きるのか?みたいな哲学的なところまで考えてしまったり。就活ではそこまでいらないので、自分のゴールを設定するのが大切かと。
おさむ
自己分析を含め就活の正解って何だと思いますか?
遠藤さん
正解は基本的にないです。
「目標が立つ」とは言わないで「目標は立てる」って言いますよね。
正解を見つけるって発想自体が間違っていて、自分で決めるだけだなと。
「目標が立つ」とは言わないで「目標は立てる」って言いますよね。
正解を見つけるって発想自体が間違っていて、自分で決めるだけだなと。
おさむ
自分で決めるだけとは?
遠藤さん
内定先を選ぶとなった時、どれだけ自己分析しても正解は見つからない。なので結局、最後は自分で決めて自分を納得させるのが大切だと思います。
自己分析においては、どれだけ失敗を防げるか、確率をあげれるかが大事ですね。
自己分析においては、どれだけ失敗を防げるか、確率をあげれるかが大事ですね。
おさむ
失敗を防ぐ・・・言葉では簡単そうですが実際は難易度高いですよね。
遠藤さん
元楽天ゴールデンイーグルス、野村監督の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。勝つ時はロジックで説明できない場合が多いんですが、逆に負けた時はロジックで説明できることが多いという意味です。
おさむ
なるほど。いい言葉ですね。
遠藤さん
はい。なので、自己分析して、ロジックで最低限の条件にあてはまっている会社であればどこ選んでも基本的に負けはないんです。
なので、考えて絞り込んだ会社ならどこへ行っても問題ないかと。
なので、考えて絞り込んだ会社ならどこへ行っても問題ないかと。
これからの就活生に向けて
おさむ
これからの就活生に向けてアドバイスをお願いします。
遠藤さん
結局いい会社かどうかは自分次第なところがあるので、入ってから頑張るしかない。決断が正解かどうかを決めるのは、自分の行動次第。ということですね。
おさむ
そのために大切なことは何ですかね
遠藤さん
自分の頭で考えて欲しいですね。
何もしなくても情報は入ってくるんですけど、自身で考えているのかを意識して欲しいなと。例えば、リクナビで一括プレエントリーとか本当に生きたくてエントリーしてるのかなって。どういう情報を取るためにどんな行動をするのか、「周りがやってるから」をやめてほしいです。
何もしなくても情報は入ってくるんですけど、自身で考えているのかを意識して欲しいなと。例えば、リクナビで一括プレエントリーとか本当に生きたくてエントリーしてるのかなって。どういう情報を取るためにどんな行動をするのか、「周りがやってるから」をやめてほしいです。
おさむ
確かに受動的にやっている人多いですね。
遠藤さん
なので、今日話したことも表層的な部分を真似するのではなく、どういう思考回路でそうしたのかという所を考えて、自分はどうするのかという戦略を立ててほしいですね。
おさむ
自身で考える事で自分に合う方法に生まれ変わるということですね。
遠藤さん
はい。その過程で、少数派になることを恐れないで欲しい。じゃないと内定取れない。基本的にマジョリティは間違ってるよと伝えたいです。
面接を受けてる中で、内定を貰える人は少数で受けた人の半分以上に内定が出る会社なんかないですよね。つまり、皆と同じ行動してたら落ちるんですよ。
面接を受けてる中で、内定を貰える人は少数で受けた人の半分以上に内定が出る会社なんかないですよね。つまり、皆と同じ行動してたら落ちるんですよ。
おさむ
なるほど、奥が深いです。本日はありがとうございました!
パーソルキャリアに内定した遠藤さんにお話を聞いて
本日はパーソルキャリアに19卒内定した遠藤さんにお話を聞きました。
自分の市場価値を高めるため、「自分の得意なこと」「他者が戦っていない部分」で自分の価値を出していくのはすごく大切ですね。
多くの具体例を出していただきましたが、僕自身も表層だけでなく思考回路まで意識して何度も読み込みたいと思います!
もっと詳しい話が聞きたい人はぜひエピック編集部へご連絡を!
遠藤さんの様な方がいる会社で働きたい人はこちらをチェック!!